コーテッド・ダイヤモンドの鑑別のための微分干渉顕微鏡の応用

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概要

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• 薄膜を表層にコートして,ダイヤモンドのカラー'グレードを上げた石が多数出廻っている。コートされているか否かのチェックには,種々の方法がある。ここでは,毎日の鑑別業務に使える簡単な一方法として,微分干渉顕微鏡の適用について報告する。コートした物質とダイヤモンドでは硬さが違うし,薄膜とダイヤモンドの間のフィットは必ずしもよくたいので,表面に微細で浅いスクラッチができたり,膜が脱落したりした部分が存在する。これらは,肉眼でも,通常の光学頭徴鏡でも認められないが,数五の高低差をチェックできる微分干渉顕微鏡では認めることができる。したがって,これらの存否のチェック,あるいは,ダイヤモンドよりもやわらかい研磨材をつかって人為的につくったスクラッチのチェックによって,ダイヤモンドがコートされているか否かを判定することができる。なお,EPMA分析によって,市販のコート物質がTiO_2で,厚さ940〜2800Åであることが明らかになった。

• 宝石学会(日本)の論文
• 1981-12-01

著者

• Sato Koji

  Gemmological Association Of All Japan Research Laboratory

• Sasaki E.

  Gemmological Association of All Japan

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