Fersman 鉱物学博物館の宝石コレクション
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概要
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ソ連邦アカデミー所属の最古の研究機関の一つにA.F.Fersman鉱物学博物館がある。この中心をなすのは1716年ピーター・ザ・グレート大王の指示によりDanzimgで購入された1195種の鉱物コレクショィで, 最初 セント・ペテルブルグにおかれ, 1725年に科学アカデミーに移管された。コレクション は有名なM.V.Lomonosovにより系統的に研究され,さらにRallas, Georgi, Lepekhinらの探検旅行によって増加していった。革命後, ペテルブルグ(レニングラード)からモスコーに移され, 今日では約13万点の鉱物標本が保管され, 記載・分類鉱物学のソ連の一中心となっている。このうち, 約7000点の宝石標本がある。その中で著名なものに, 5×5cmの研磨貴石片の多数でできた高さ1mの角柱がある。他に貴石のモザイク製品も多い。また, トパーズ, アレキサンドライト, アメジスト, ベリドート等の大粒のファセットカット石がある(表1)。他に最近発見されたチャローアイトの標本その他がふくまれる。
- 宝石学会(日本)の論文
- 1981-12-01