B-16-7 故障木解析に適した FTXML クラス
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概要
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電子装置が故障した時, 各部品の故障要因を推察して作成した標準FT(Fault Tree : 故障木)図に基づいて故障の結果や影響を調査し, 故障要因を細分化して追求する故障木解析を行う。このとき, 発生した故障に関する調査方法や故障の細分要因を標準FT図に追記した事例FT図が作成される。故障木解析を重ねることで多種多様な故障に関する事例FT図が蓄積され, 故障対応の迅速化や設計品質向上に役立てることができる。そのためには, 多くの事例FT図に表れる細分要因を標準FT図に反映する, あるいは頻繁に調査されている故障要因を標準FT図の上位に配置するなど, 故障木解析結果を反映して標準FT図を成長させていくことが重要である。ところが, 従来の標準・事例FT図は, 故障木を要因ごとに検索整理できる構造を持っていなかったため, 事例FT図の細分要因を取り出して標準FT図に追記するような文書処理の自動化ができなかった。標準FT図を自動的に成長させるためには, 故障木を要因ごとに検索できる構造化文書体系が必要であり, 筆者らはFT図の構造分析に適したFTXML文書クラスを提案する。FTXMLを利用することで, 複数の事例FT図と標準FT図の差異を取り出し標準FT図に追記するFT図成長アルゴリズム(FT Growing Up)が実現できたので, 報告する。
- 2003-09-10
著者
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