火山ハザードマップの概要と海外の事例紹介(<特集>海外の応用地質)
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概要
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火山ハザードマップとは,火山災害を引き起こす可能性をもった危険な事象の発生源・規模・影響範囲・危険度などを予測して表示した地図である.2000年の有珠山噴火災害では,一人の犠牲者も出さずにスムーズな避難活動が行われた要因の一つとして,有珠山ハザードマップの存在が注目された.また,富士山のハザードマップ検討委員会も2001年から始まっており,近々その成果が公表される予定である.このように日本で最近注目されはしめた火山ハザードマップも,海外では1970年代からさまざまな国で作成されていた.本報告は,まず火山ハザードマップの定義や作成方法を取りまとめたのち,筆者らが収集した海外の火山ハザードマップ(13か国,44火山の事例)を整理分析し,その代表的なものについて紹介したものである.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 2004-02-10
著者
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佐竹 次郎
Disaster Reduction Section Kokusai Kogyo Co. Ltd.
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中筋 章人
Technical Center, Kokusai Kogyo Co., Ltd.