ウレタン注入による強風化岩盤の固化体形成に関する現場実験
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概要
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ウレタン注入工法はきわめて短時間で地盤の改良・止水効果を発現することから,近年山岳トンネル工事における補助工法として多用されている.しかし,これまでに実際の地盤条件と改良過程の関係について,実証的な検討を行った事例は見られない.本研究はウレタン系注入材を風化程度の異なる花崗岩からなる実地盤に注入し,生成された固化体を実際に掘り出してその形状と地盤条件との関連性について検討を行ったものである.実験の結果,ウレタン系注入材料は地盤条件によって円筒状または平板状の固化体を形成し,こうした形状を決定するうえでは,き裂等の影響を含んだ地盤としての透水性と強度が大きく影響していることが確認された.さらに,この検討結果をもとに,地盤条件に対するウレタン系材料固化体の形成過程についても考察を行った.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 2003-10-10
著者
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