情報を意図的に改変する可能性のある通信路における安全な通信について
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概要
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本論文では,情報を故意に改変して送る可能性があるような悪意のある通信路を介して安全な通信を行う方法について考察する.このような状況では,もし通信路が送信者,受信者と全く同じ能力をもてば,通信路が送信者になりすまして受信者に情報を送ることができるので,安全な通信は不可能である.我々は,通信路は多項式時間の確率的計算の能力しかもたず,送信者,受信者はより大きな計算能力をもつ,という場合には,我々が定義する意味での安全な通信が可能であることを示す.この通信方法では,通信路の計算能力と送信者,受信者の計算能力にかなり大きな差を必要とするが,素因数分解の困難さのような,困難さに関する末証明の性質は仮定しない.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-25
著者
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