スケジューリングパターン法に基づくスーパスカラアーキテクチャとその性能評価
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概要
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本論文はスケジューリングパターン方式に基づく新しいout-of-order発行スーパスカラのレジスタトランスファレベルのアーキテクチャ構成とその性能評価について述べる.Out-of-order発行を実現する機構としては,TomasuloのアルゴリズムやDispatch Stack(DS)方式などがある.本方式の特長はTomasulo方式のような複雑なハードウェア回路や最適化コンパイラなどを必要としない.Out-of-order発行スケジューリングパターンはあらかじめ決定され,PLA内に実装される.PLAの設計法とその大きさに関する検討を行うことによってハードウェア回路設計が容易であることを示した.レジスタトランスファレベルのシミュレータを開発し,選択したベンチマークテスト上で提案したアーキテクチャの性能について評価した.そして本方式による性能がDS方式の性能を上回ることを理論およびシミュレーション結果から実証した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-09-25