蓄積情報を有するリアルタイムシステム構成法
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概要
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応答時間制限の厳しいハードリアルタイムシステムでは,一般に蓄積情報に対する信頼性は求められない.これに対し,ネットワーク付加価値サービスを実現する交換機制御システムなどでは,ユーザ端末からネットワーク内に送られてくる情報の蓄積と保証が必須となる.我々は,蓄積情報を有するハードリアルタイムシステムにおいて,システム障害時にも最新の情報値を保証する構成法を提案する.提案構成はサービス制御部とデータ管理部を分離し,データ管理部にフォールトリアルタイム制御を適用することを特徴とする.本方式では,応答時間制限はサービス制御部におけるデッドライン制御機能により保証される.また,フォールトリアルタイムシステムにおいて確立されている情報の信頼性向上技術が適用可能になるという利点を有している.本論文では,既存構成法の問題点と提案方式による解決法,および,ハードリアルタイムサービスと情報の高信頼化を両立させるシステム設計法を示し,提案システム構成法の適合性を確認している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-08-25
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