VPP500システムのソフトウェア
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概要
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VPP500システムは,ベクトルパラレルアーキテクチャに基づく,商用の分散メモリ型並列計算機システムである.本論文は,VPP500システムのソフトウェアについて述べている.OSは,UNIXをベースに分散並列機能を追加/強化している.使いやすさと高速性の両立を目的に,(1)1システムイメージの実現,(2)超高速性の追求,(3)運用機能の充実を図った.言語処理システムについては,(1)既存プログラム資産の活用,(2)ハードウェア性能の引出しの2要件を満たすため,標準FORTRAN77に並列機能を追加したVPP Fortranを開発し実用化した.VPP Fortranの各種の実測データは,ハードウェア,OS,言語システムからなるVPP500システムが,トータルシステムとして,高性能かつ高い効率をもつことを示している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-02-25