マルチパルス照射磁界変調MOディスクドライブ
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概要
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磁界変調記録方式を用いたコードデータファイル用光磁気ドライブ装置の試作を行った.ミニディスクなどの磁界変調光磁気ファイル装置をパソコンなどの外部記録装置に応用する際に,必要と思われる要素技術を開発した.信頼性やヘッドのアクセス性の点より,非接触磁気ヘッドおよびアクティブスペーシング方式を採用した.アクセス方式はリニアモータによる光ヘッドとの分離駆動とすることで,バランスをくずすことなく,ヘッドの重量増加などに対応した.また磁界変調楳体として逆スパッタ処理光磁気ディスクを開発して低磁界記録を可能とした.磁界変調記録時の低磁界ノイズに対しては,レーザ照射をマルチパルス化することで,低印加磁界時に磁区端が形成されることを防ぎ,再生信号のジッタ値を改善した.これらの要素技術をまとめて,コンパクトディスク(CD)フォーマットで記録再生を行う試作ドライブを作り,実用化可能な性能と考えられる,ジッタ値20ns以下,ブロックエラーレート10^<-4>台を実現した.
- 1994-04-25