意味認識と理解の機構について
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概要
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脳科学における諸事実を参考に,工学的に実現可能な脳の記憶・学習機構のモデルを構築する。それを用いて,意味理解や言語認識の問題を広義の非シャノン的コミュニケーション問題の一環として捕え,その機構を明らかにし定量化の方策を探る。モデルの解析を通じて,学習・経験の蓄積とともに思考・判断・予知・予測などの能力がどのように変化し,学習環境の変化がその能力にどのような影響をおよぼすかについて説明する。シノニム・ホモニム処理,意味の包含関係,高次抽象概念の認識機構,意識の切替えを伴う時系列的なパターン処理などについても述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-16