調音速度の変化と韓国語母語話者(中級日本語学習者)による日本語の長母音生成(音声言語・聴覚認知・対話/一般)
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概要
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本研究では,調音速度による長母音を含む音節の持続時間の変化を韓国人日本語学習者と日本語母語話者について比較,分析した.ソウル方言母語話者の日本語中級学習者9名,日本人東京語話者9名に「速い」・「普通」・「遅い」の3速度での発話,無意味語「ぱぱ」,「ぱあぱ」,「ぱぱあ」,「ぱあぱあ」の生成実験及び音響分析を行った.実験の結果,1)語の持続時間とモーラ数との関係から韓国人の発音単位がモーラでない可能性があること.2)速度の変化による各分節音の伸縮率が日本人と韓国人とで異なること.3)日本人は,速度が変わっても先行母音対後行母音の比率が一定であるのに対し,韓国人にはそのような現象は見られないことが分かった.
- 2003-09-09
著者
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