音響端整合を重視した弱方向性弾性表面波変換器の基本設計
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概要
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トランスバーサル形SAWフィルタの遅延ひずみの原因となる多重反射波成分と定損失分の間のトレードオフ問題は一方向性電極によって解決されることが古くから知られている.しかしそれには,基板の圧電性と電極構成法によって決まる最適な通過帯域幅と整合抵抗値があり,設計の自由度に欠ける問題は残されたままである.本論文はこの問題を解決する一方法として弱方向性変換器の積極的な活用について検討している.特に,方向性と反射量の関係を,単一周波数応答に関してはWestのSource:Statistics Bureau, Management and Coordination Agency "Population Census"行列による理論を進展させ,通過帯域全体の応答に関しては等価回路解析を用いてグループ形2相方式とスプリット形単相方式をモデルにして検討し,2〜3dB程度の方向性でもトレードオフ問題を大幅に改善できることを明らかにしている.またフィルタ設計の有力な手段として,方向性関数を導入したインパルスモデル法の拡張方法を示し,等価回路解析結果との対比と実験でその妥当性を検証している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-02-25
著者
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