電荷分布モデル化法によるアナログプリント基板配線経路評価と配線経路決定への適用
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概要
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基板外周,部品および全配線を線電荷で置換することにより,基板内にポテンシャルエネルギー(以下PE)を定義し,そのPE最小の状態を最適な配線とみなす電荷分布モデル化法を提案する.本論文では,まずPE最小と総配線長最短との対応関係に関する基礎検討について述べ,基板が配線領域に比較して十分大きい場合に両者が一致することを理論的に示し,更に従来の代表的配線旅価基準との関係についても明らかにする.次に,本手法による配線経路決定法として,各配線端子対間を直線により結んだ最短経路である初期配線から,まずPE最小化により交差を除去して探索グラフを作成し,更にPE最小化を適用して詳細配線を行う2段階配線経路決定法を提案する.従来の配線手法では,最終的に実現される経路のトポロジーが配線優先順位に強く依存する欠点があるのに対し,本手法では,PEのより小さな状態の探索により望ましい配線トポロジーを決定できる利点がある.ここでは,実際に配線端子対のモデルを考え,従来の配線手法および本手法により求めた配線経路の比較検討から,本手法による配線経路が代表的な配線評価基準を総合的に満たしていることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-08-25
著者
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