光ディスクにおける RLL 多値変調符号
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概要
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光ディスクではRLL(Run Length Limited)符号が多く用いられているが,複数種のマークを区別して記録する多値記録方式にこのRLL符号を拡張したときに期待される記録密度の向上を検討した.ランレングスについては最小値,最大値のほかスペーシングを設けることで一般化した.これにより最短ランレングスと検出窓幅の比を任意の整数比に設定でき,記録再生系の分解能とジッタ特性に対応した変調符号の構成が可能である.十分長い符号メッセージにおける情報量の漸近的振舞いから変文法を用いて符号化効率,検出窓幅当りに記録される情報量,密度比などの上限値,ランレングスごとの出現率など,符号の諸特性を定式化した.多値記録方式の採用による記録密度向上の効果は,値の個数のほか,ランレングスの最小値,最大値およびスペーシングの組合せに依存する.これらを最適に設計することで,記録装置や媒体の情報保持能力を限界近くまで有効に活用できる.
- 1993-08-25
著者
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