窓関数の一設計法
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概要
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本論文では, Blackman-Harris窓に代表されるいわゆるハニング窓系列の窓関数の新しい設計法を提案する.はじめに, ハニング窓系列の窓とZhongらによって提案されたZ窓とは, 単に数式表現上の違いが有るに過ぎず, それらの係数は相互に容易に変換できることを明らかにする.続いて, 継続時間の制限という窓関数がもつ本来の性質に着目し, 周波数域標本化定理に基づいて窓関数を設計する方法について述べる.従来からの窓関数の設計法の多くが離散フーリエ変換(DFT)に基礎を置くことから, それらの方法で得られる窓関数の係数にはDFTの分割数Nが要素として含まれる.これに対し, 提案する設計法は, DFTの分割数Nのような要素を含まない汎用的な係数を有する窓関数が設計できる.
- 1998-03-25