マルチメディア時代のコピープロテクション
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概要
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コピープロテクション技術は,マルテメディア時代のキーテクノロジーになりつつある.DVDで,暗号技術が初めてコピープロテクションに使われたが,その後残念ながら破られてしまっている.これは輸出規制により十分な強度の鍵の長さを使えなかったということが一因である.しかし,この後,コピープロテクションがマルテメディア時代に欠くことのできない技術であるという共通認識が形成された.コピープロテクションは,技術上の問題だけでなく,法律,倫理上の問題である.しかしながら,最近の広帯域インターネットの発達により,不正なファイル交換が行われるようになりコピープロテクション技術としてもこれに対応することが更に要求されるようになっている.最近のコピープロテクション技術は,本論文で概要を説明しているがこのような不正行為にも対応するように改良が進められている.一方であまり強いコピープロテクションを行って善意の一般人が不便になるということも本末転倒のように思われる.一般の人がコピープロテクションの存在に気がつかず,十分にコンテンツを楽しめる環境を提供し,かつコンテンツ保侍者の権利を守ることができる環境を作ることがコピープロテクションの目標である.
- 2004-06-01
著者
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山田 尚志
(株)東芝記憶情報メデイア事業本部
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山田 尚志
(株)東芝デジタルメディアネットワーク社
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加藤 拓
(株)東芝研究開発センター
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石原 淳
(株)東芝デジタルメディアネットワーク社
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山田 尚志
(株)東芝
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加藤 拓
東芝 研開セ
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