輸送現象における電子波のコヒーレンスの効果 : 量子輸送現象の記述のための基底関数について(<特集>プロセス・デバイス・回路シミュレーション及び一般)
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概要
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半導体デバイスの微細化に伴って、量子効果を正しく取り入れて輸送現象を記述するための理論的枠組みが求められている。近年そのような試みとして、非平衡Green関数やWigner分布関数を用いた手法が提案されている。それに対して我々は、電子波の経路に沿った履歴を取り込んだ形の波動関数により輸送現象を記述することを提案している。この理論では、電子は単純なBloch関数ではなく、履歴に沿った経路の状態のコヒーレントな重ね合わせとして表される。このような状態は、波数と位置の両方を持った波束とみなせる。この波束状態を用いて散乱確率を求め、モンテカルロシミュレーションにより半導体における高電界での輸送現象の解析を行う。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-09-23
著者
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加藤 克彦
阪大工
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森藤 正人
大阪大学大学院 工学研究科 電子工学専攻
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加藤 克彦
大阪大学大学院 工学研究科 電子工学専攻
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加藤 克彦
大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻
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森藤 正人
大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻
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