方形導波管内の端点をもつ誘導性障害物による散乱の安浦の方法による解析
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概要
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安浦の方法(モード整合法)を方形導波管内の障害物による電磁波散乱問題に適用し,本手法の汎用解析方法としての有効性を示す.本論文では,方形導波管内に,端点をもつ誘導性障害物がある場合の散乱問題について,端点での解の特異性を考慮した数値解析を行う.ここでは,誘導性障害物は,非対称な任意の頂角をもつ三角形断面の完全導体であるとし,三角形の各角を特異点として解析を行っている.端点における解の特異性を考慮した場合の算法を示し,解析精度について検討する.数値例として,高次モードの振舞いを含め,さまざまなパラメータの変化に対する反射,透過係数の周波数特性を示す.また,頂角の大きさを任意に変えられることを利用して,三角形状導体の入射側の傾斜角の変化が散乱に及ぼす影響について示す.頂角は0゜から計算できることから,頂角が0゜つまり誘導性窓の場合の解をWiener-Hopf法による厳密解と比較し,解析誤差について検討を行っている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-02-25
著者
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