開放形導波路の有限要素法・境界要素法結合解析
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概要
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元来,有限要素法は不均質で構造の複雑な閉鎖形導波路の取扱いが容易な解析手法であり,境界要素法は開領域問題の取扱いに適した解析手法である.本論文では開放形導波路導波モードの伝搬特性を解析する方法として,導波路の内部領域の電磁界には有限要素法を,外部領域の電磁界には境界要素法を適用し,接続境界上において両領域の界を接続する解析法を示す.本方法は,異媒質から構成されたクラッド部を有し,かつ不均質で構造が複雑な内部領域を有する開放形導波路導波モードをスプリアス解の混入を生ずることなく解析することができる.また,解くべき行列方程式の係数行列が正方行列になるといった特徴を有している.具体例として,方形誘電体導波路,チャネル形導波路の分散特性を解析し,本手法の妥当性を検証している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-25
著者
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