無線基地局中継網における中継用指向性アンテナ数と所要周波数帯域に関する検討
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概要
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筆者らは、低コスト、高フレキシブルにマイクロ・ピコセル移動通信システムを構成することが可能な無線基地局中継網を提案している。提案中継網システムは、有線網に接続される基地局を起点とし、指向性アンテナを用いて基地局間を無線マルチホップ中継する構成をもつ。中継経路の生成については伝搬損失を経路コストとする最小伝搬損経路を提案する。本稿では、提案システムの実現性を検証するために、中継回線で必要な周波数帯域幅に関して定量評価を行った。その結果、提案した最小伝搬損経路は最小ホップ数経路よりも周波数消費の観点から優れていること、各ノードが具備するアンテナは3本で十分であること、3Gシステムの10倍の伝送容量を実現するのに必要な帯域幅はセル半径110m以下のピコセルを適用した場合、アクセス用帯域と中継用帯域の合計所要帯域が3Gシステムの帯域よりも狭くできることが明らかとなった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-12
著者
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