基地局アダプティブアレーの同ーチャネル干渉下における誤り率特性

概要

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同ーチャネル干渉の影響を抑圧するために, 基地局にアダプティブアレーアンテナを配置した. 各到来波が基地局の周囲から多数入射する場合を考慮し, BER特性を, 計算機シミュレーションによって評価した. また, 上り回線でのウェイト変動から送信ウェイトを外挿する手法についても検討を行った. フェージング変動が準静的モデルの場合, 基地局のアンテナ本数と総到来波数が一致する場合において, Wiener解, SMI法のどちらの方法でも総到来波数が多い方が特性が優れていた. 一方, フェージング変動が時変モデルの場合, フェージングが速い場合にはSMI法では劣化が見られたが, RLS法, SMI補間法ではフェージングレートが 1×10^<-4>程度までは大きな劣化もなくほぽ追従できることがわかった. 外挿ウェイトの検討では, SMI一次外挿法, RLS一次外挿法, 双方ともほぽ同様の結果が得られ, フエージングレートが 1×10^<-4>以下ではフロア誤りが1×10^<-2>以下となり十分に適用できることがわかった.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-08-08