PHS packet ad hoc networkにおけるmulticast伝送方式
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では, 仮親介在型ad hoc networkにおける衝突型flow controlによるmulticast伝送方式を提案し, その特性評価を計算機シミュレーションにより行った. 本方式は, 受信局からのNAK型誤り検出信号と送信信号との衝突を行わせることにより再送制御とflow controlとを統合したdata link layerの伝送方式である. このNAK信号を用いた再送方式は, multicast伝送における効率的な再送要求を行い, throughputを向上させる. さらに, NAK信号と送信端末からの送信信号を衝突させflow controlを行うことにより, 上位layerでの再送信号を低減し, 送達保証を容易にすることが可能となる. 本方式をPHSに適用した場合の評価を計算機シミュレーションにより行い, PHS ad hoc networkが構成されるであろう10^<-2>以下のFERの環境では, 送信すべきpacket長や受信端末台数によらない受信伝送速度が得られることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-14
著者
関連論文
- PHS packet通信システムの検討
- PHSパケット通信LANシステム
- PHS Packet 通信システムにおいて送信抑制制御を用いた場合のTCP性能評価
- PHS packet ad hoc networkにおけるmulticast伝送方式
- PHS子機間網におけるmulticast伝送方式