共振型光ファイバジャイロにおいて偏波変動により生じるジャイロ出力誤差の解析
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概要
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共振型光ファイバジャイロにおいて、偏波変動により生じるジャイロ出力の誤差を、固有偏波状態を用いた従来の解析手法を基により詳細に解析した。解析結果から、リング共振器中または受光器までのリード部に非ユニタリ性の要素が存在すると、誤差の発生に関して支配的に作用することが確認された。この非ユニタリ性による誤差に関して、リング共振器を構成するカプラからスプライス点までの左右のファイバ長の差と偏波保持ファイバの2つの主軸の伝搬定数差が、誤差発生の主要なパラメータとして作用することを見い出し、特に共振器中で左右のファイバを90°捻ってスプライスする構成において、ジャイロ出力の誤差の発生メカニズムと、誤差低減に有効な方策について考察した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-02-23