キノン系色素導波路における高速3次非線形光学特性
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概要
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新しいキノン系の有機色素(4,8-dihydroxy-2,6-bis(butylamino)-1,5-naphthoquinone)を用いて光導波路を作製し,その3次非線形光学特性を測定した.波長740nmにおいては光吸収の飽和が,波長780nmおよび800nmにおいては光誘起屈折率変化が明瞭に観測された.特に,ピコ秒パルスを用いた干渉実験の結果から,屈折率変化の応答時間は10ps以下であることが,また,光誘起位相変化量は,2π以上(相互作用長10mm)であることが確認された.この色素導波路を用いれぱ,超高速光一光制御デバイスを実現可能と考えれられる.
- 1996-12-12