通信機用リレーの信頼性と接点材質についての検討
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概要
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リレー接点の故障モードには、スティッキングと接触抵抗故障がある。そこで、本研究では、耐スティッキング性に優れ、かつ安定した接触抵抗を兼ね備えた通信機用リレーの接点を得るため、各種接点材質を搭載した超小形通信機用リレーを試作し、接点材質とスティッキング発生の関係、及び接触抵抗の安定性について検討した。接点材質は、リレー用として一般的なAg系接点を中心に、9種類(Ag,Ag-Ni0.03,Ag-Ni5,Ag-Ni10,Ag-Ni15,Ag-Ni20,Ag-Cu10,Ag-Pd60,Pd-Ru10)を取り上げた。そして、通信機用として代表的な2種類の接点負荷条件による接触寿命試験を行い、それぞれの接点材質についてスティッキングと接触抵抗故障の発生について考察した。その結果、接点材質による耐スティッキング性や、接触抵抗の安安性等の違いが明らかになった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-02-18