蒸着重合法によって合成した脂肪族ポリ尿素膜の圧電性
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概要
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基板温度-20℃以下でポリ尿素9および79を,基板温度-40℃以下でポリ尿素5を蒸着重合法によって合成した。ポリ尿素9膜において、結晶性が基板温度に依存することを示した。ポリ尿素5において、結晶性がモノマー分圧比に依存することを示した。ナイロンと同様に、粘弾性および誘電性測定において、三つの温度域(γ:-150℃,β:-50℃,α:100-140℃)で緩和現象を観測した。ポリ尿素5においてD-Eヒスフレシスを観測した。結晶性の低い膜で、抗電界が小さく、残留分極量が大きい。圧電t_31>定数はPrに対応して結晶性の低い膜で大きい。ポーリング温度45℃,ポーリング電界330MV, m,ポーリング時間10分間でt_31>=8.4mC/m_2を得た。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-06-21