単一分子からの蛍光検出 : その原理と実証
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概要
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光学顕微鏡と二次元光子計数カメラを組み合わせた新しい方法で単一蛍光分子検出を達成した。試料は固体基盤上に吸着させた蛍光性色素分子である。レーザー励起された色素分子が発する蛍光光子を一個ずつ数えて定量した。所定の実験条件下で、一個の蛍光分子が一定時間内に放出できる蛍光光子のうちで実際に測定可能な光子数を理論的に評価して実験結果と比較したところ良い一致が得られた。ここで紹介する方法の特長は、(1)光学顕微鏡使用の制限下で蛍光分子による輝点の位置がわかる、(2)走査法を用いていないので複数の輝点の位置を一括して同定することができる、(3)室温・大気圧中での計測であって、低温・真空を必須前提条件としない、等が挙げられる。
- 1994-03-18
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