有機EL素子のディスプレイ応用の可能性
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概要
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有機EL素子をディスプレイ素子として応用する上で、1)駆動寿命、2)フルカラー化、3)駆動方式、が重要課題として挙げられる。駆動寿命については、有機材料の高Tg化や素子構造の検討 (ITOバッファ層や発光層へのドーピング)により、初期輝度100cd/m^2で寿命が10,000時間以上という要求をクリアしつつある。今後は耐熱性を含めた信頼性向上をさらに改善する必要がある。フルカラー化は、青色材料の開発以外に白色発光材料自体も開発目標に入れる必要が出てきた。今後ともフルカラー化における材料開発の役割は重要である。最後の駆動方式に関しては、単純マトリクス方式とTFTアクティブ方式の比較を行なったが、単純マトリクス駆動において陰極のパターニングと低デューティ対応が今後の問題として残されている。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-26
著者
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佐藤 佳晴
三菱化学株式会社、横浜総合研究所・薄膜研究所三菱化学株式会社
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金井 浩之
横浜総合研究所・薄膜研究所三菱化学株式会社
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市野澤 晶子
横浜総合研究所・薄膜研究所三菱化学株式会社
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佐藤 佳晴
三菱化学株式会社