マスクしたジシレンのアニオン重合によるポリシランの合成
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概要
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ポリシランは主鎖がケイ素のみで構成される高分子であり、新規機能性材料として注目されている。しかし従来知られている実用的なポリシランの合成法は、ナトリウムによるジクロロシラン類の還元的縮合法のみであり、分子構造や分子量の制御は全く出来ない。最近我々はマスクしたジシレン(ビフェニルとジシレンの付加化合物)のアニオン重合により、ポリシランが高収率で得られることを見出した。この方法により、以下のような新規なポリシランが高収率で合成できた。これらのポリシランについて述べる。(1)化学的およぴ構造的に純粋なポリシラン、(2)ポリシラン交互共重合体、(3)ポリシランブロック共重合体、(4)側鎖に官能基を持つポリシラン
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-05-07
著者
-
坂本 健吉
東北大学大学院理学研究科
-
櫻井 英樹
東京理科大学理工学部工業化学科
-
井岡 崇明
東北大学大学院 理学研究科化学専攻
-
吉良 満夫
東北大学大学院 理学研究科化学専攻
-
吉良 満夫
東北大学大学院理学研究科
-
櫻井 英樹
東京理大 理工
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