形式仕様はどこまで形式的であるべきか
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概要
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形式仕様の手法は長くその価値が喧伝されてきた反面、実務で受け入れられた例はごく限られている。本著は何故形式仕様が実務家に受け入れられることがなかったは、その原因を探る。技術上の理由として主だったもののひとつは、従来の手法が完全に形式的な体系の中で記述や証明を強調しすぎたことである。形式仕様で最も重要なのは背景となる厳密な意味論の世界であることを考えると、形式性を厳密に守らなくてもこの手法の本質は損われないはずである。この意味での「意味主義」は形式仕様を広める有力な方向であろう。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-19