文字と音声の提示が母音知覚・母音生成に与える影響
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概要
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「文字認知と発話」および「音声認知と発話」の結びつきの程度を定量的に比較するため、文字刺激(母音のひらがな表記)を音読する際の音声刺激(母音)提示の影響を、潜時測定により検討した。その結果、文字と一致する母音が音声で提示された場合に潜時短縮が観測され、音声認知と発話の間の強い結びつきが示唆された。また、音声刺激の復唱における文字提示の潜時への影響を調べると、提示文字の種類は潜時に影響せず、「音声認知と発話」が「文字認知と発話」よりも強い結びつきを持つことを支持した。一方、キー押し課題では文字認知・音声認知間で潜時パタンに差がなく、両認知過程とキー押し過程との間には、発話過程との間でみられた結びつきの差はないことが示唆された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-09
著者
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