聴覚短期記憶の干渉効果 : 課題負荷と音の流れの分凝

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概要

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聴覚短期記憶における干渉効果に課題負荷と音の流れの分凝がどのように関係しているかを, 調波複合音とSTRAIGHT分析合成音声(数詞)を用いて調べた. 分析合成音声として, 母音部の基本周波数が固定され, 明確な高さが知覚されるものを用いた. 調波複合音と数詞音声のそれぞれをテスト音と挿入音として用い, テスト音の高さの再認課題と, 挿入された数詞音声の系列再生課題の誤り率を8名の被験者で調べた. その結果, 二重課題の条件で見られる数詞の系列再生誤り率の増大は, 課題負荷の増加だけでは説明が付かず, 調波複合音と数詞音声という刺激カテゴリーの違いによる, 音の流れの分凝を考慮しなければならないことがわかった.
1999-07-09

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