母音の無声化とアクセントの機能
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
母音の無声化はアクセントのある音節でも起こることがある。失われたアクセントを無声化部分の前後のピッチ曲線によってどのように補償しているかを検証した。4人の話者のうち2人は前後どちらの部分でも補償を行わず、ピッチ曲線からはアクセントの位置が判断できないような発話を示した。しかしアクセントが単語の中にあるかないかという情報は無声化部以後のピッチの相対的な高さによって保たれていると考えられる。つまり、アクセントの機能として、位置によって単語を弁別するよりも有無によってアクセント句のまとまりを示す方が優先度が高いと考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-08