文脈同定課題における韻律情報の効果(合成, 韻律, 生成, 一般)
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概要
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特定の文脈を持たずに発話された音声「え」をもとに,発話時間長(4段階)および基本周波数変化の幅(11段階)を変化させた刺激音を作成した.44種類の刺激音を3種類の文脈(驚き,時間稼ぎ,肯定)と対提示し,刺激音が対提示された文脈で発話されたものであるかかどうかの判断を求めた.被験者は成人10名であった.上昇調の刺激音に対しては「驚き」と判断した率が高かった.下降調の刺激では,発話時間が長い場合は「時間かせぎ」,短い場合には「肯定」と判断する傾向が見られた.これより,発話時間長や基本周波数変化の情報が,文脈同定の手がかりとしての情報を持っていることが推測できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-08-14