接点消耗における接点径が消耗速度に及ぼす影響
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概要
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パワーリレーにおいては、一般的に接点径を大きくすれば電気的耐久性を伸ばすことができる。しかし、リレーの小型化やローコスト化の観点から接点径を最適化するために、接点径と電気的寿命の関係を定量化することが望ましい。本研究では、接点消耗により劣化故障に至る負荷条件にて実験を行った。消耗速度は接点径を大きくすると低下し、その割合は一定ではなく接点径の大小による変化が見られた。その原因として、開離時アークに伴う接点溶融物の飛散・再付着が上げられる。また、再付着物の痕跡を観察するとその形状や大きさ、位置がほぼ等しいことからある一定の条件が存在し、接点径と消耗速度の関係は、この条件の影響を大きく受けていることが考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-02-08