電気自動車用DCパワーリレーの開発
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概要
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世界的規模で開発が進められている電気自動車の, 主バッテリ回路に搭載されるリレー群は, 直流高電圧制御できることが要求される。今回開発したリレー群は, 直流高電圧制御を達成するため, 接点部を機密構造として水素ガスを封入するとともに, 発生したアークを磁器吹き消しする構成とした。接点間アークは水素により強力に冷やされ, 高アーク電圧を発生するため, 本開発品では定格でDC400Vの制御を達成した, 電磁石駆動回路(エコノマイザ)は, コイル電流の安定化を図るため電流検出型PWM方式を採用し, また投入モードと保持モードで電流レベルを切り替えることにより, 保持モードで大幅な低消費電力化を実現した。また, 小型・軽量, 安全, アークスペース不要, 高接触信頼性, 静音, 取付け方向性なし等種種々の特徴を備え, 電気自動車のみならず電設, 産機分野の直流市場に広く展開できるものとなっている。
- 1997-12-19
著者
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戸口 武彦
松下電工株式会社 制御技術開発研究所
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村田 之広
松下電工株式会社 情報・検知技術開発研究所
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来住 秀樹
松下電工株式会社 制御部品事業部
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魚留 利一
松下電工株式会社 制御技術開発研究所
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山本 律
松下電工株式会社 制御技術開発研究所
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伊東 督裕
松下電工株式会社 制御技術開発研究所