カオス系列の高次相関について
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概要
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一次元エルゴード写像は,カオスと呼ばれる不規則解を有し得る最も単純な系の一つであり,最近,カオスを擬似乱数列として応用しようという試みが行なわれている.カオスの理論的考察では,カオスの軌道の与える統計量や統計的性質を調べることが重要であり,写像のエルゴード性を活用した空間平均法が有用であることが知られている.カオスの乱雑さを測る基準としては,通常,自己相関関数が用いられ,幾つかの写像に関しては,既にデルタ関数的な自己相関特性を持つことが知られている.本稿では,さらに,高次の統計量としてカオス系列の自乗相関関数を,ペロンフロベニウス作用素を用いて評価する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-19
著者
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香田 徹
九州大学 システム情報科学府
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Lawrance Anthony
School Of Mathematics And Statistics The University Of Birmingham
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Lawrance Anthony
Univ. Birmingham
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常田 明夫
九州大学 工学部 情報工学科
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