レイトレーシングを用いたパルスレーダシミュレータによる電磁散乱モデルと拡散反射モデルの比較
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概要
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パルスレーダ法による地下埋設物探知の適用領域を広げるためには、放射電波の波長と同程度の小さい埋設物の探知、埋設物体形状の推定、および、複数の埋設間が近距離に置かれている場合の分離等を行えるようにしなければならない。そのためには、埋設物での散乱、複数埋設物間の反射波の相互干渉などを正確に取り入れたシミュレータ開発が重要である。そこで本研究では、従来提案されているレイレーシングの各レイに有限波長を持った波を取りこむ手法を基本として、物体との反射に、拡散反射モデルと散乱モデルを使い分けるシミュレータを開発した。シミュレーション実験により、それぞれのモデルの適用範囲とその有効性を検討したので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-10-05