冠循環に対する線形システム特性

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概要

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冠循環のシステム特性を解析した。冠循環を電気的等価回路モデルで表現した。モデルは動脈側、静脈側から構成され、それぞれ心外膜近傍、心内膜近傍に分離した。血管特性は抵抗とキャパシタンスで表現した。冠血管の各部位における抵抗値とキャパシタンスの値とは動物実験で報告されている結果を採用した。系は4個の線形微分方程式で記述された。制御入力としては、収縮期心筋能動弾性を想定し、これが心外膜近傍および心内膜近傍の心筋に作用して心筋内冠血管を圧迫することで収縮期の心筋内冠血管内の逆流がおきるとした。生理的血管抵抗、キャパシタンスでは系は安定であった。また制御であった。本研究をより複雑にすることで冠動脈硬化を血管キャパシタンスの低下、また冠血管狭窄を血流抵抗の上昇で表現すことで系の動特性の変化を定量的に評価することが可能である。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-10-27

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