鱗紋スペクトル解析を用いたシロザケの母川判定に関する研究 : 線型判別の場合
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概要
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魚類の鱗に見られる鱗紋には、その個体の生育過程および年齢といった情報が含まれているものと考えられている。本研究では、シロザケの鱗紋の計測および解析のためのシステム構築、並びに系統群判別手法の開発を目的としている。その手法として、鱗紋のサーキュリ(隆起線)間隔値データにスペクトル解析手法を適用してパワースペクトルを計算し、この振幅値をシロザケの生育環境を示す変量として、線型判別関数を用いて母川判別を試みた。今回使用した試料は、岩手県の津軽石川、織笠川、片岸川に回帰したシロザケの鱗である。その結果、大変有意義な知見が得られたので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-28