2層構造の生体組織に対する集中定数等価回路とパラメータ推定
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概要
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β分散領域の生体インピーダンスは生体組織構造, 機能に関する貴重な情報を含んでいる. 組織インピーダンス特性の表現には, 組織診断の観点から考えると, 組織構造との対応が容易である集中定数回路(抵抗と静電容量)モデルが有効である. 従来3パラメータから構成される簡単な集中定数回路モデルが多く用いられてきたが, 2層構造の組織をより正確にインピーダンス表現するため, ここでは, 3パラメータから構成される簡単な集中定数回路を直並列に接続し, 6個のパラメータを持つ集中定数回路モデルを提案している. 与えられたインピーダンスデータからこれらのパラメータを推定する方法として, 単純化したLevenbeg-Maquardtアルゴリズムを用い, 計算機シュミレーションでその有効性を検討している. その結果, 回路の緩和時間を考慮して決めた周波数範囲のデータを使用して, 高い制度で個々の層に対応した回路のパラメータ値を推定できることが分かった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-15
著者
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