再生歯科医療の現状とその周辺
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概要
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近年、自己由来の細胞を用いて組織再生を行う再生医療が1つの医療分野として確立されつつある。その大きな理由は、自己由来細胞を使うことから免疫の問題に関してこれまでのように苦慮しなくてよくなったことと、再生という何となく大手術なくして思い通りの組織が出来上がってしまうと思わせる言葉の背景にあるものとが相俟った神秘的で先進的な医療行為だと思わせていた時代が、ようやく終焉を迎えたことにある。再生医療は、現実的な医療分野として、そしてもうすぐ一般医療に取り込まれようとしている。現状の歯科領域における再生医療技術は、骨再生から始まっており、同時に臨床へのトランスレーショナルリサーチも骨再生から歯周病へと展開している。そのような時代における医療と行政の変革過程が再生医療の今後の進路を決定づけるものと思われる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-07
著者
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