音圧圧縮法を適用した補聴器の特性
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概要
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聴覚障害によって起こる可聴音圧帯域の縮小を、人の聴覚特性を考慮した音圧圧縮方によって補う方法を開発する。外有毛細胞の非線形な増幅特性に類似した音圧圧縮法を用いると、小さな音が相対的に大きくなることから可聴音圧帯域を圧縮できる。またその圧縮率は容易に広範囲に変えることができるので、障害の程度にあわせることが容易である。音圧帯域の圧縮に伴って高調波や振幅変調が生じるが、周波数帯域を分割してから圧縮し、デジタルフィルタを通すことによって除去できる。音声や音楽データを圧縮したものを健聴者が試聴し、判読可能であることを確認した。
- 2001-09-21