実時間たたみ込み装置による音場創生
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概要
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たたみ込み方式の残響生成は、基本的概念としては古くから提唱されているが、実時間で処理するには演算量が膨大なため高価・大型にならざるをえなかった。近年の半導体技術の進展により、実用的なコスト・規模で実現可能になってきた。本稿では、従来から使われているIIR方式の残響生成とたたみ込み方式の残響生成とを比較検討し、単なるリバーブレータとしてだけではなく、マルチチャンネルでの音場創生の分野を含めたたたみ込み方式の有用性について述べる。さらに、市販化されたたたみ込み方式リバーブレータ(ヤマハSREV1)を例にとり、その構成とたたみ込み専用LSIおよび音場創生の概要を紹介する。マルチチャンネルサラウンドへの活用例についても述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-03-22