閉空間内音場のアクティブ等化とこのための音源最適配置について
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概要
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本報告では,スタジオなどの閉空間内における音場のアクティブ等化について検討を行う.閉空間音場は多数の固有振動モードの和を用いてモデル化される.この音場に,多数の制御音源を配置し,閉空間全体あるいはその一部分空間における複素音圧を等化する.本報告では,誤差の2乗積分値を最小化する理論的な最適解を導出する.実際の制御系では,多点制御などによりこの最適解を近似することによるが,この最適解の性能を調べることにより,システムの制御能力の物理的限界を知ることができる.また,最適解の導出に用いる係数行列に対し固有解析を行なうことにより,制御音源がどの程度効果的に配置されているを知るための指標が得られることを示す.
- 1994-06-24
著者
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