広帯域音響信号の高速標本化1bit処理
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概要
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一般に標本化周波数が帯域を決定し量子化特性がダイナミックレンジをそれぞれ独立に決定するかのように受け取られがちであるが,実は両者は密接に関係している。的確なデイザが導入されていれば量子化ステップをΔとしたとき電力Δ^2/12の量子化雑音が帯域内に一様分布する。従って標本化周波数を高く設定すれば信号の存在する帯域内に分布する量子化雑音は小さくなる。原理的には1bitでも標本化周波数を高くすることにより信号帯域内のダイナミックレンジを100db確保することも可能であるが,標本化周波数は数GHzにも達してしまう。本研究では1bit量子化器を帰還回路内に設ける等,何らかの方法で量子化雑音のスペクトルが制御できれば実用的な通常の伝送容量と同様の300k〜l MHz標本化1bit量子化を実現する符号化方法と音響信号処理への応用について述べる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-22
著者
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