非線形2次IIRフィルタによる動電型スピーカの非線形歪の低減
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概要
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動電型スピーカの低域限界周波数f0付近及び以下では、振動系の変位xに起因する非線形性により、出力音圧には比較的大きな非線形歪が現れる。非線形歪を低減する方法には、フィードフォワード方式としてはVolterra Filter[1]等の他に、Klippelが提案しているスピーカの歪の発生原因を反映させるMirror Filter[3]がある。Mirror Filterは小規模な固定小数点DSPで実現できる利点がある一方で、非線形補正の演算においてスピーカの集中定数の単位系をそのまま使うため処理が煩雑であった。本稿では、2次IIRフィルタを変形した非線形2次IIRフィルタ(NLIIR Filter)を提案し、動電型スピーカの振動板変位に起因する非線形歪の低減が可能であることを示す。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-22
著者
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竹村 和彦
オンキョー(株)開発センター
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中武 哲郎
オンキョー株式会社開発センター開発グループ
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笠井 譲治
オンキョー株式会社開発センター開発グループ
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笠井 譲治
オンキョー(株)開発センター
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中武 哲郎
オンキョー(株)開発センター