グローバル衛星システムに適した低中軌道衛星配置
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概要
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全世界をなるべく等しい等件下でカバーする衛星システムを構築しようとするとき,まず衛星配置の選択が重要課題となる.低中軌道衛星の場合には,地上の1点から上空に見える衛星の位置は時々刻々変化するが,衛星周回と地球自転が同期していないときには,十分長い時間にわたって衛星を見た仰角特性の平均的な性質は,緯度の等しい観測点については同等となる.またある一つの衛星を一定仰角以上で見ることのできる地域は,衛星直下の点を中心とする円の内部になる.緯度一定観測点の経度変化(地球の自転)に対する軌跡と衛星対応円とのかかわりについて検討し,衛星仰角がある一定値以下となる時間率を求める方法を提案している.特に,極軌道衛星配置の場合には数式を用いた解析により衛星の並び方による上記時間率への影響を計算して,最適衛星配置を求めた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-11-25