単一の拡散符号を用いたスプレッド・アロハ通信用復調方式の構成と特性

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概要

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パケット無線通信の代表例であるアロハ方式にスペクトラム拡散技術を適用した直接拡散スプレッド・アロハ方式を制御回線へ適用することを想定して, 単一の拡散符号の使用を前提に同時に受信されるパケットを分離復調可能とするアルゴリズムを提案し, その復調特性を明らかにする. 提案方式では, パケットの先頭に短いプリアンブルを付加し, マッチドフィルタによる逆拡散後の直交信号に巡回加算を施し, 雑音の影響を大幅に低減した後, プリアンブル部のみを用いてシンボルタイミング再生とキャリヤの粗推定を行い, 更に全パケットデータを用いてキャリヤ再生を再び行うことにより優れた特性が得られることを示す. また, 伝送路上で衝突し, 同時に受信されたパケットを対象に復調を行ったときの特性を取得し, 二つのパケットの衝突間隔が3/4チップ以上離れていれば良好な復調結果が得られることを明らかにする.
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-25

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